関東の魚はシュッとしているのか?-8-
9/22 とにかく相手が、いつもお世話になっている管釣りで釣れるサイズとは程遠く小さいのでふぁんきーさんも大苦戦。
10:49 やっとの思いであしがくぼ渓谷国際釣場で釣れた。やっと釣れてほっとする。
ビックりするぐらい小さい。辺りを見ると、このサイズをルアーで狙っているのが、ふぁんきーさんとnimnimだけというのもうなずける。
あ、今更だが、写真を見て気がついた。FOOKサイズがデカすぎるので、なかなかFOOKUPしなかったのだ。いつもは相手が小さくても30cmをaverageとしたところでスプーンを引いているので気がつかなかった。どうして現場で気がつかなかったのか…。
でも、現場で釣っているときはFOOKの鋭さとか気にしてたのに、大きさまで気が回らなかったのでどうしてかからないのか不思議でたまらず、「釣れんなぁ」って。そりゃ掛からんわな。やはり何事も事前調査と準備は大事なのだということを痛感する。
11:54 ?
ふぁんきーさんはついにしびれを切らし、貸し竿を借りてきてくれた。
2人ともエサ釣り開始したものの、餌は「ブドウムシ」。早速セットしたが、一向にウキが引く気配はない・・・隣はパラッパラッって感じで釣れているがどういったことだろうか?ここが区切ってある最上流部だからか?
12:22 事務局に文句の一つでも行ってやろうかなとか思いつつ、他の釣り客の様子を偵察に出向く。
「きっと我々のエリアから脱走したのを釣っているに違いない。あれだけ小さいと流れに乗ってそのまま下流に落ちていることだろう」と思いこみたくなるくらい、歯がゆくて仕方ない釣り客だ。
いや、ちょっと待て。実際はそんなことはないはず。なんせここは管理釣り場だから、魚が漏れ落ちていることは通常の水量ではありえない。たぶんこの水量は通常もしくは少ない方だと感じた。
そう考えると魚が脱走して居ないんじゃなくて「腕」あるいは「仕掛け」、「餌」のどれかと思われる。参考にするなら見える範囲とさらに探る。親子で餌釣りだ。MyRODを持ち込んできている。子供のほうはレンタルタックルだがそのMyRODの方に多く掛かっている。ウキが付いている同じような「仕掛け」に見えたがつけている餌は見えない。腕がいいようにはお世辞にも見えないが、我々より多く釣っているのは間違いない。きっと秘密の餌に違いない。
「何で釣ってますのん。ブドウ虫だと全然釣れませんわぁ。」
「イクラです。」
思ったより彼はあっさり白状した。「ブドウムシ」を諦め、「イクラ」にチェンジすることに確信をもった。
事務所に行き、「イクラ」を購入。事務所で「釣れんぞ、あそこ・・・」なんて文句も言わずに、そそくさと、ふぁんきーさんの待つ最上流部へ餌を運ぶ。途中ルアーマンを見たが1ブロックだけでカップルが、ラブラブに投げていただけだった。そのエリアは我々の3倍ぐらい大きなエリアだった。後はすべて餌釣り。
戻ってくると時間釣りしていた神様や師匠が様子を見に来ていた。釣果を聞くと1時間で30匹は釣ったらしい。その1時間で釣りを終わり、10匹程度「塩焼き」を楽しんだり、食堂で「鹿肉のくんせい」とかで一杯やっていたようだ。昼ご飯にと、途中に買ったビールやお茶を差し入れに持ってきてくれた。餌はやはりイクラでないと釣れんらしい。ぜいたくな奴らだと思いつつ餌をつけ変え、変更グラスで魚を探し見えているのを狙い撃ちすると一撃。釣れるではないか…
神様が禁断の一言をぽつり、「この中に魚おらんなぁ。他のとこ、もっと見えてるよ。魚…」
やはり脱出してしまっているのか?次の放流タイム(13:00)が近い。
放流に来た係の兄ちゃんに何匹入れたか教えてもらったら、
「2人か釣ってるエリアだから12匹入れた。10:00のときも同じ数入れています」
そうなると24匹はこのエリアにいるはず。小さい魚体とは言っても、お金持ちの風呂サイズなのでもっと見えるはずだが・・・神様が言った禁断の一言にもうなずける。
結局15:00ごろになると他のブロックにいた釣り客が帰り始めたので、おこぼれを釣り歩き、お持ち帰りを神様たちと合わせて40匹となったところでおしまいにした。竿頭はもちろん神様。
帰りは飲んでいないnimnimが運転する。途中、渋滞あるはずもないところで渋滞。誘導している警備員に窓越しに聞く
「これ、なに?今日なんかあったん?」
「彼岸花祭りです」
確かに看板が出ている「曼珠沙華まつり臨時駐車場」とあり、その存在に気がつく。どうやらメジャーなお祭りの日に重なってしまったようだ。行きは2時間だったが帰りは4時間近くかかった。首都高も運転したがふぁんきーさんの言うとおりボコボコの道で、阪神高速と変わらんなぁって思えた。
神様宅に到着し、今宵も宴が始まる。釣ってきたニジマスはチャンチャン焼きと塩焼きになり、大いに盛り上がった。「下戸」のnimnimは途中から別の部屋で寝てしまったが2時を回ったところでお開きになったので神様たちが起こしにきてくれた。
「明日、お蕎麦2人とも食べに連れて行ってもらうんでしょ。11:00に泊っている部屋からでき来て待ってて。」
「はい、よろしくお願いします。今日もごちそうさまでした。」
2人はトボトボと歩きながら途中コンビニで、朝ご飯とアルコールを中和するためのスポーツドリンク1Lを買い込んで部屋まで帰った。
ふぁんきーさんに帰り道に寝ている間のことを聞いてみると、3人の神々とひたすら飲み続けたそうだ。そういえば寝る前に空いていた一升瓶のほかに2本空いていたなぁ。
やはり神様たちは「カスミ」以外の食事は、酒飲んでいるんだなぁ。なるほど・・・
続く・・・
ルアーで行こうと思っていたのですが……
非常に参考になりました。