教育カリキュラム - second season –
講師が子どもの頃は「TACLEBOX」っていう釣具屋にしか売っていなかった雑誌がちょうど創刊された時期(今は廃刊されてNET上で記事が展開されているようだ)で、ルアー釣りを知った時代とは違い、周りにそれなりの大人がアーすれば釣れるとか教えてくれる。当時は大人もブラックバスについてあまり知らず大人に聞いても明確に答えてくれることはなかった。自分で考え仲間と何処でどうやって釣ったのかを研究するのが楽しかったが、世は平成、DVDやスカパーなんかで映像として教えてくれる教材が出回っている。
前回の教育カリキュラムの成果は高かったが、WORMしか教えていない。
ほぼ2年近くになるので、そろそろ受講生もSTEPUPしたいところだろう。
というのも受講生も中学生になり、共にBASS釣りに出かける仲間ができたようだ。
旧吉の水辺プラザ(正しくは今切川水辺プラザ)で40前後のBASSを1匹釣りあげたようだが、WORMしか使わないスタイルではやはりLURE-fishermanとしては失格だろう。
致命的な点はHARD-Lureとは違ってWORMのようなSOFT-Lureでは、魚が違和感を持って吐き出すまでの時間が長い(時によってはそのまま飲み込んでしまう。)ので、明確な合わせを必要としない場合がある点だ。これが合わせられるようになると釣りあげる匹数が飛躍的に向上するだろう。ましてや活性が高いのにサーチベイトとして遅い釣りのwormではPOINTの絞り込みが少々苦しいだろう。
一般的なシーズンではサーチベイトと呼ばれる手返しの早いルアーで魚の居る場所を探す。そのうえでメインベイトで手早く喰わせる。だけど反応があるが喰ってこないときやあたりはあるけどフッキングまで持ち込めない場合、フォローベイトとしてWORMのようなスローなアプローチで仕留める。
これは一緒に釣っている仲間に差をつける極意だが、どうしても釣りたいのでスローな釣りに行ってしまいがちだ。だが、こんなことではいけないので(何がどういけないのかはそっとしておこう)高みを目指してもらうことにした。
ほぼひと月前、ハードルアーで朝一楽釣だったポイントに向かえば多分今でも釣れるはずだ。
今日は平日、受講生は振り替え休日で学校も休み。特に予定がない様だ。気温は少々低いが、間違いなく魚にプレッシャーはない。絶対釣らせる自信を持ち、朝4:00自宅を出発。
5:00現地到着。天気予報通りやはり肌寒いが、誰もいない。
早速、釣ってみる。受講生はHARD-Lureではまだアタリも知らず、どんな感じなのか全くわかっていない。こんなプラスチックの塊で釣れるのかと興味津津だが、リトリーブスピードも分かってないし、ロッドワークもTVで見た程度と、いわば完全な初心者だ。
仕方ない。釣れるところを見せないといけないのでプレッシャも掛かったがここは得意げに釣って見せねばとタックルをchoiceする。
ん?
ない、プラグを整理したのに家にケース毎忘れてきた様だ。出掛けにステイシーの8cmサスペンドタイプを結んできたものしかない。
ますますプレッシャーがかかるが、lureの潜在能力を信じてリトリーブスピードやロッドワークをコーチしながら釣って見せた。
少々小ぶりだが釣れるところを見せることができた。
これを見ていた受講生は自信を持ってキャストを繰り返していた。バイトがあったようだが合わせがあまりできていないので、フッキングに至らず。そこでフッキングの重要性を教えたらすぐ実践するチャンスが…
クランクベイトで喰わせた。
もちろん講師と受講生の関係なので、ポイントを責める順番は受講生が先、あとから講師が釣り残したものを釣っていく。だが、講師として受講生に負けるわけにはいかないので2匹目をcatch!
lureをサイズダウンしたいところだが、忘れてきたので喰ってくるサイズが限定されてしまう。一般的な話だがBASSはBASS自身の全長の1/2までを餌とすると言われている。
受講生はハードルアーの楽しさに目覚めたのか一心不乱にキャストを繰り返した。
結果が付いてくるので、かなりおもしろかったはずだ。
このルアーは受講生が初めて買ったハードルアーで、きっと記念すべきものになったことだろう。
この日は講師、受講生共に2匹づつと楽しく釣った。時刻は6:30を回ったところでとてもお腹が空いてきた。もはや限界。
帰宅し家族に結果報告することにした。