恐るべし、野池…
香川県東かがわ市の野池で40UPがBAHOBAHOとの情報を得た。そんなに美味しい話はないそうない。
行かねば…
大概この類は、振り込め詐欺や携帯メールの心躍るようなフィッシング詐欺として名を連ねるが冷静な判断ができない状態のものに忍び寄ってくるのだろうか?
PEとリーダーの結束方法(フィッシャーマンズノット)を会得したばかりだった。以前覚えたオルブライトノットノットではリーダーの折り返し部分で切れてしまうことがあった。(自分には合ってないらしい。)
この覚えたてのノットをそのままでもいいが、リーダーのすっぽ抜けが起こるらしい。SOLTに詳しい人に聞いてみると、PE側をビニミツイストのようにヨリ部分をダブルラインを作るときのように重ねて絞めこむと抜けにくくなるらしい。
野池の名前は情報元も知らなかったが、地図を書いてもらったので何も問題ない。
適当にlureをねじ込んで準備開始。
空を見ると何処となしか怪しい雲行きだ。天気予報を見ると15:00ぐらいから雨が降るらしい。
時間はあまりない。すでに10:30を回っている。
愛車では車内が狭いため1pieceロッドはTIPが窓から出たままの移動となる。これは雨の日ビチョビチョに濡れるという移動に致命的なロッドチョイスミスとなる。
だけどはじめて行くところには手慣れたロッドで行きたい。
が、手慣れているロッド中、2piecesロッドは管釣り用しか持ち合わせていない。かなりLureWeightに制限を受けそうだが、情報元の話ではロングキャストは必要ないらしい。
11:12 現場へ到着。リアガラスにも日よけをセットし社外へ出た。
情報とは異なり堰堤には車の進入を拒むチェーンが貼られている。もしや釣り禁止なのか?(香川県は結構釣り禁止になっている野池が多い)
情報では浮かんでいるドラム缶の下に40UPがBAHOBAHOらしい。特に釣り禁止とか立ち入り禁止明記された看板は設置されていなかったので、車もそのまま動かさず堂々と堰堤へ。
もし、釣り禁止だったら地元の人がやってきて叱られるだろうがあえて目立つ所に置き、様子を見つつ情報元を信じて釣ってみることにした。堰堤には全く釣りをした痕跡はなく、きれいなものだ。
今時、秘境やparadiseはなかなか無い。間違いなく釣っているはずだ。香川県のfishermanは良くできた大人な人たちだと関心しつつ、40UPをイメージしながら、沖のドラム缶を狙ってキャストを繰り返す。
反応なし?仕方ない。lureのサイズダウンしてみるか。すれているのかな?
12:03 やっときた。30にちょっと足りないサイズだがバット部分から曲がっている。
その後狙ってみるが反応がなくなった。少し時間をおいてみたら次のBASSが入るはずなので長い堰堤を散策して待つことにした。少々キャストしてみたが全く反応がない。堰堤もきれいに整備されていて野バラのようなものは伸びていない。少々違和感を感じながら先ほど釣れたところまで戻ってきた。
気圧も目に見えた落ち込み方をしていないが、天気予報を信じるなら今から釣れ始めるに違いない。
12:18 ドラム缶下でHIT。残念ながらサイズが伸びない。
情報の40UPを諦め堰堤を去りかけたとき、一台の軽トラがやってきた。
オジサン(とはいっても同じくらいかな)が、こちらを見ながら話しかけてきた。
「ごめんよぉ。ここ昨日組合員みんなで掃除したんよ。」そうだったのか…
「堰堤には悪いんやけど入らんといてな。きれいに釣って行ってくれる人もおるんやけど、そんな風に決まったから昨日杭打ってチェーン張ったんよ。」そうか、杭横に草踏んだ後で道になってたんはその時やな。
「えらいきれいに整備されているんで気になっとった。看板もなんもなかったから入ってた。」おまえ、確信犯やろ。
「ゴミ放っていく人が多くてね。ほんとごめんね。」結構腰の低いオジサンだ。
「もしかしてココ釣り禁止なん?香川県多いって聞くし…」お願い、釣らして…
「本当はね…」オジサンから大々的に釣り禁止の単語が出たら諦めよう…
「できる限りゴミ落とさんように釣ってよ。堰堤は絶対あかんからね」て、ことは対外的によくないが、いいのか?
「ありがとう。」ホッ
「そういうことだからくれぐれも頼んだよ。」いい人だぁ
すでに堰堤のチェックはほぼ終わっていたので車が通ってきたところから狙うことにした。
堰堤で釣っているときも池側面を走る車道(農道)側では盛んにボイルが起こっている。トンボを追っているようだ。どうもaverageサイズも分かってきた(30未満のコバスがメインでかなり腹ペコ状態)のでSaturnワームにchangeする。
キャストでぎりぎり届く範囲に移動するボイルを発見。
経験からこの状態でノーバイトってことは無い。即、農道から3m下の野池の発生したボイルの移動先を読みキャストする。
12:26 狙い通りだ。キャストできる農道は200M程度続いている。12:00過ぎまで自転車で釣ってた少年が一人居た。農道から水面近くまで降り釣ってたが釣れてなかったようだ。帰ったのか誰もいない。野池にはもう誰一人おらず、完全貸切。どうも農道から狙うパターンのようだ。
12:29 呑まれた。
12:31 その次も完全に呑まれ血まみれのBASSが上がってきた。あまりにひどいので記録しない。
12:34 バイト、即合わせ。だが呑まれかけている。やはりトラウトロッドでは軟すぎる。
12:43 少々ボイルが減ってきた。
12:49 歩きながらボイルが起こるのを待つ。まるでスナイパーだ。それにしても、合わせるタイミングが合ってない。
12:53 ボイルしなくなった。
時計に目をやると13:00か。腹も減ってきたし風が何やら湿っぽい。
さすがにそろそろポイント休憩させないと釣れんようになってしまう。この池に来るときに見えた堰堤の反対側で2か所ほどキャストできそうなところがあったので車に乗って移動する。水面迄は5m程度の高低差があるが本来の目的、PEとリーダー結束強度をテストするには持って来いの感じだ。(この時まですっかり忘れて釣っていた(^_^;)。
こちらは魚影が薄いのか?なかなか釣れない。
違うパターンのようだ。まずは底を丁寧に釣ってみる。ダメ。
水面を引いてみる。これもダメ。
リアクションならどうだ。ダメ、ダメ。
ピックアップしようとした時一直線に向かってくるのが見えた。フォールさせると姿が見えなくなったと思うとHIT。
13:21 どうらやかなりスレている。一筋縄ではいかない感じだ。
13:27 風に乗ってポツリポツリと感じられる。ここまでか。
結局、10匹を超えたところでラインシステムに異常はない。今後釣った野池に行くかもしれないがあえて場所は控え、釣り場のゴミはできるだけ持って帰ろうと思う。